N様邸 気密測定や電気代について
こんにちは、アップルの野田です。
最近は忙しくて、ブログの投稿頻度が落ちてしまいました。
これからはお客様に有益な情報を伝えられるよう、投稿頻度をできるだけ増やしていきたいと思います。
さて、今回は佐賀市にあるN様邸についてご紹介していきます。
N様邸では、先日土台敷きや上棟・断熱工事が終え気密測定を行いました。
N様邸は、二階建てで今回は床断熱を採用。
気密をかなりとりにくいと言われている床断熱ですが、しっかり気密処理を行い、弊社平均のC値0.3以下を目指します。
壁・天井は吹付硬質ウレタンフォームA種3を使用。
それでは、気になる気密測定の結果を発表します。
結果は、C値0.24 ウルトラ高気密です。
N様邸では、気密には不利である引き違いの大きな窓が4つ・窓が20個もあり良い数値を出るか不安でしたが、弊社の平均値をクリアし一安心。
これには社長も、ほっとされていました。
N様邸のUa値は、0.56・断熱等級5(G1)。
高気密・高断熱住宅です。
前回の気密測定の結果の紹介では、C値のメリットなどについて話しましたので、今回は気密性能でどのくらい電気代が変わるのかについてお話します。
今回の測定値C値0.24・一般的に高気密といわれている基準C値1.0・C値5の三つで比較し、Ua値0.56=Q値1.9、延床面積100㎡(約30坪)で計算します。
内外温度差は、2022年の佐賀の平均気温をもとに
暖房期は11℃・冷房期は3℃、電気代は31/kwh円で計算。
室温は、暖房期20℃・冷房期24℃。
(1)N様邸仕様 C値0.24
最初に、一時間当たりの熱損失量を求めます。
暖房期 (Q値1.9+C値0.24)×床面積100㎡×内外温度差11℃=2354 w/時
冷房期 (Q値1.9+C値0.24)×床面積100㎡×内外温度差3℃=642 w/時
一時間当たりの熱損失量から、1か月の熱損失量を求める
暖房期 2354×24×30=1695kw
冷房期 642×24×30=462kw
一か月の熱損失量をエアコンでカバーするために
暖房期 COP2.5・冷房期 COP3.5のエアコンを使用すると。
暖房期 1695÷2.5=678kwh 冷房期 462÷3.5=132kwh
よって電気代は
暖房期 678×31円=21018円
冷房期 132×31円=4092円
暖房期4か月・冷房期8か月だとすると、年間冷暖房費は116808円となる。
このように、C値1・C値5も上記同様にそれぞれ計算すると
(2)C値1の場合
暖房期 28489円 冷房期 5549円 年間冷暖房費 158348円
(3)C値5の場合
暖房期 67760円 冷房期 13206円 年間冷暖房費 376688円
C値ごとの電気代を表にまとめると、下記の通りです。
上記の数式で求めた電気代を表にまとめました。
表を見ればわかる通り同じ断熱性能でも、C値(気密性能)が違うだけで月々・年間の冷暖房費(特に暖房費)が大きく変わってきます。
一般的に高気密といわれているC値1.0も、今回のN邸(C値0.24)と比較すると年間約3.1万円高く、仮に40年暮らしたとすれば約120万ほどの差額が生まれます。
C値5の気密性能を考えずに建てたような住宅は、話にすらならないレベルです。
この表を見れば、高気密住宅が良いことは一目瞭然。
そして、C値は小さい程冷暖房費に有利に働くことをお分かりいただけたと思います。
ここからは少し話が変わりますが、たまに「C値(気密性能)は低すぎても意味がないので0.7くらいのちょうど良い数値が理想」などを耳にします。
これは、C値をどこまで求めればよいのかの話になりますが、弊社はできる限り小さいほうが良いと考えています。
答えはシンプルで、気密性能(C値)も断熱材と同じように劣化していくためです。
色んな気密性能の劣化に関するデータを見てみると、15~20年で約0.3近く気密性能が悪くなってるいように感じます。
60年もの月日がたてば、C値は約0.9程悪くなるといった感じです。
確かに、経年劣化は仕方のないことではありますが、C値0.24→約1.1 C値1→2では年を取ってからの家の室温や冷暖房の効きにも大きな違いができます。
ずっと快適な住まいで暮らしていくためにも、気密性能はできる限り小さいほうがこの先メリットが大きいのではないでしょうか。
佐賀市で高気密・高断熱住宅にご興味のある方は、是非お気軽にお問い合わせください。
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