高性能な家は当たり前じゃない
こんにちは、アップルホームの野田です。
近年住宅の高気密・高断熱化が進んできました。
これからは、2025年に省エネ基準(断熱等級4 Ua値0.87)の適合義務化、2030年には断熱等級5(Ua値0.6)の住宅の義務化(予定)となっています。
これまで法律で明確に定められていなかった家の断熱性能に、ようやく基準が設けられました。
国が2050年のカーボーンニュートラル達成に向けて、新築住宅の断熱性能を高め、エネルギー消費を抑えることで二酸化炭素の排出量を減らすことが目的です。
このような動きもあり、高気密・高断熱といわれる高性能な住宅が増えてきたように感じますが、全ての住宅会社がそのような家を建てることが出来るわけではありません。
特に気密性能については、あまり取り組んでいないまたは技術や知識不足で出来ない住宅会社が多いです。
そこで、今回は①どこからが高断熱住宅なのか②どこまで断熱性能を求めるべきか③高断熱低気密だとおこることなどについてお話したいと思います。
①どこからが高断熱住宅なのか
まず、下記の表をご覧ください。
この表は、断熱性能を知るために必要な数値や用語を表にまとめたものです。
断熱性能は、よく「断熱等級」や「Ua値」といったもので表されます。
断熱等級5は、Ua値で表すと0.6なんだ程度で覚えてもらえたら大丈夫です。
「断熱等級」は高い程・Ua値は0に近い程断熱性能が良く、現時点で最高等級は「断熱等級7」が最高とされていて、このレベルになってくると光熱費もかなり安く快適な住まいになります。
この知識をもとにお話を進めていきます。
断熱性能を知るための数値や用語を紹介したので、どこからが高断熱なのかについてです。
一般的には「断熱等級5=Ua値0.6」からが高断熱といわれています。
2030年には断熱等級5が義務化予定なので、弊社も健康や光熱費・型遅れの住宅を手に入れないためにも、最低でも等級5レベルの住宅を建てることをおすすめしています。
今の時代は高断熱の家は当たり前になりつつありますが、そうでもない住宅会社もまだまだありますので、これから建築をご考えの際は、断熱等級5を最低でも目指す。
これを頭に入れて建築計画を立ててみてください。
②求めるべき断熱性能
断熱性能は、地域によって求められる数値が異なります。
上記の表をご覧ください。
地域区分ごとの断熱基準を、表にまとめたものです。
地域区分は全部で8区分ありますが、2地域分省略しています。
省エネ地域区分は、数字小さい程高性能な住宅が求められ、大きい程求められる断熱性能のレベルが下がります。
1・2地域は北海道なので冬はかなり寒いことから、佐賀のG2(断熱等級6)が省エネ基準です。
このように、地域によって求められる断熱性能は大きく変わります。
6地域である佐賀県の場合、弊社は最低Ua値0.56(HERT20 G1)・Ua値0.46(HERT20 G2)を推奨(アップルホームの標準)・Ua値0.36(HERT G2.5)をできれば目指す。
このようにお客様に進めています。
G2やG2.5を進めるのにも2つ理由があって、一つ目はG2・G2.5レベルが一番コスパが良いからです。
というのも、HERT20 G3(Ua値 0.26)レベルになってくると付加断熱をしなければなりません。
G2.5くらいだと、室内側に断熱材を入れるだけですみますがG3だと外側にもプラスで断熱材を入れるみたいなことになります。
金額が150~200万アップしたりするので、この差額を光熱費で回収することはかなり厳しいです。
逆に断熱等級5の場合、等級6との差額はそこまで大きくないため、光熱費ですぐに回収することが出来ます。
二つ目は、断熱性能の劣化です。
出来ればG2.5と言っているのも、断熱材もいずれ劣化し断熱性能が低下するためです。
あらかじめ断熱等級6より少し高いUa値0.36にしておくことで、何十年後も快適に過ごせる住環境を目指します。
そういった意味から、性能も高くてコスパの良いG2・G2.5を推奨しています。
資金に余裕がある方は、断熱等級7の家もぜひ建ててみてください。
③高断熱低気密だとおこること
ここまで高断熱の基準などについてお話ししました。
ですが、正直言うと断熱性能を高めることは断熱材の厚みを増やしたり、高性能な断熱材を使えば誰でも断熱性能を高めることが出来ます。
断熱性能が高くなれば、次は住宅から熱を逃がさないために気密性能が必要です。
いくら断熱性能が高くても、家の隙間からたくさんの暖めた空気が出て行っては意味がありません。
「断熱性能」「気密性能」この二つがそろって初めて高性能な住宅といえます。
しかし、気密性の高い家をを建てている住宅会社はまだまだ少ないことが現状です。
高断熱化が進んでいることはとてもいいことなのですが、実は高断熱・低気密住宅には問題があります。
それは、結露です。
窓が結露する「表面結露」もそうですが、最悪の場合壁の中で起こる「内部結露」が起きてしまう可能性があります。
低気密住宅では、家に隙間が多いので冷気・暖気・湿気・汚染物質などが侵入してきます。
最低でもC値1ないときちんとした換気もおこなわれません。
そのため、室内に湿気を含んだ空気が侵入し蓄積されます。
冬は室内から外に湿気が移動するため、壁の中に湿気が侵入し結露を引き起こします。
最悪の場合カビが表面や壁の中で発生し、木が腐り構造・人体に影響を与えることがあります。
必ず起こるわけではありませんが、低気密住宅の場合内部結露などのリスクが高くなるということを覚えておきましょう。
アップルホームでは、高気密・高断熱住宅を建てています。
もし、ご興味がございましたらお問い合わせまたはお電話ください。
佐賀市の高性能住宅はアップルホーム
フリーダイヤル 0120-516-567 (担当:野田)
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